Reol Boy クラップに歌声が重なる

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「Boy」のライヴには、声を出せなかった頃の手拍子が、今も歌声と一緒に残っている。

2021年のミニアルバム『第六感』を締めくくる、Geekboyとの共作。明るい曲調で歌われるのは、親しくなった人との別れだ。Reolは、恋愛にも友情にも、親離れや子離れにも重ねて受け取れる曲として語っている。

MVで見せる笑顔も、当時のReolにとって新しい表現だった。それまであまり見せてこなかった普段の表情を出すことにも、新しさがある。本人のそんな言葉を知ると、映像の中の笑顔にも目が留まる。

別れを歌う曲を明るく届けるために加えたのが、みんなで声を合わせるパートだった。Geekboyも歌に参加している。まだ客席で声を出すことが難しかった2021年のインタビューで、Reolは数年後にみんなで歌える未来を思い描いていた。

コロナ禍のライヴでは、そのパートにリズムを合わせたクラップで応えていた。声出しができるようになると、手拍子に合唱が加わった。一緒に歌えるようになっても、あの頃の応え方は残っていた。

『美辞学』ツアーでReolは、その光景に、あの頃から追いかけてくれているリスナーの存在を感じて感動する、と話していた。

歌声が増えた客席で、彼女は残っている手拍子にも気づいていた。そこから、聴き続けてきた人たちの時間を受け取ってくれていた。そのことが、この話を忘れられなくしている。

一緒に歌える日を待っていた時間も、今の「Boy」の中に鳴っている。